マイクル・クライトン_タイムライン
2009/08/23
書評を読んでよくあるタイムトラベル物かな?と思いきや..、違いました。
ヒントはタイトルの【タイムライン】。
なんとも好奇心を書き立てられます。
どうやったら過去へ戻れるのか?
登場人物の口から詳細な解説が語られています。
ストーリーが随分とリアルだなと思ったら、元になったある物理学者の理論があるそうです。
まあ、その物理学者の本自体「ほとんどSF」と言われていたらしいですが..(^^;)。
物語は、ある大学の発掘グループが現場から「Help Me!」のメッセージを受け取ります。
その筆跡は自分たちを指揮しているが現在留守をしている教授のもの?!
その答えは時空を超えたところにあった..。
リアルさに満ち溢れたSFの部分、そしてそれとは全く結びつくはずのない中世フランスの世界。
単独でも十分に面白い素材を、惜しげもなくいくつも1冊に取り入れてしまうという、マイクル・クライトンの得意技が発揮されています。
今や二分割、三分割で進むストーリーはどこにでもありますが、あまりにも違う舞台設定で状況はめまぐるしく移り変わり、息継ぐ暇もありません!
ちなみにこの【タイムライン】は映画化もされています。
そちらの方は時間の制約の関係で、現代パート(つまりSFの部分)がばっさり切り落とされていますが、それでも十分に面白いです。
私は本を読み、次に映画でした。
映画を見てからだと、なじみの薄い中世フランスの世界もはっきりと分かり、原作を見ながら場面を想像するのが楽しめるかも知れません。
でもどちらでも良いと思います。お勧めです(^^)。
タイムライン(上) [ マイケル・クライトン ] |
タイムライン(下) [ マイケル・クライトン ] |
タイムライン(上・下) 著 者 : マイクル・クライトン 訳 者 : 酒井 昭伸 発行所 : 早川書房 |
Copyright © ストレス解消ブログ-王道のベスト10-